阪本 康輝
インテリア専攻
米谷研究室
ものを丁寧に「置く」という動作、それはまるで、そこに”心を置く”様である。これは「残心」という所作であり、意識が離れないよう、そこに "心を残す " ということ。物を置くと、糸による棚板の一部が沈みモアレが生じる。すると、手が感じていた物の重みや形などの表情がそのまま現象となって現れる。これは、物の位置や向き等を意識して置いた「残心」の現れであり、糸の集積による不安定な棚板にすることで、その意識を持ち丁寧に置くようになる。